小学3年生で習うローマ字は、訓令式です。訓令式は、日本語の音韻(おんいん)を重視したローマ字表記法で、母音と子音を規則的に組み合わせて表記します。
訓令式のローマ字表記の基本は、次のとおりです。
母音は、あ、い、う、え、お の5つ
子音は、か、き、く、け、こ、さ、し、す、せ、そ、た、ち、つ、て、と、な、に、ぬ、ね、の、は、ひ、ふ、へ、ほ、ま、み、む、め、も、や、ゆ、よ、ら、り、る、れ、ろ、わ、を、ん
母音と子音を組み合わせて、音節を表します。
たとえば、「あ」は「a」、「い」は「i」、「う」は「u」、「え」は「e」、「お」は「o」と表記します。また、「か」は「ka」、「き」は「ki」、「く」は「ku」、「け」は「ke」、「こ」は「ko」と表記します。
訓令式のローマ字表記には、次の2つの特徴があります。
日本語の音韻を重視している
表記が規則的である
訓令式は、日本語の音韻を正確に表記するために考案された表記法です。そのため、日本語を母語とする人にとっては、読み書きがしやすいというメリットがあります。また、表記が規則的であるため、覚えやすいというメリットもあります。
小学3年生のローマ字の練習では、訓令式の基本的な読み方と書き方を覚えることが大切です。また、ローマ字を使った単語や文章を読む・書く練習もしましょう。
訓令式とヘボン式の違い
訓令式
訓令式は、1946年に日本政府が定めたローマ字の表記法です。日本語の音韻を重視した表記法で、日本語の音を正確に表すことができます。また、読みやすく、書きやすいという特徴があります。
訓令式の特徴は、次のとおりです。
日本語の音韻を重視している
読みやすく、書きやすい
国語の教科書や辞書などで採用されている
ヘボン式
ヘボン式は、1886年にウィリアム・ジョージ・アレン氏が考案したローマ字の表記法です。英語の発音に近い表記法で、外国人が日本語を学ぶ際に便利です。
ヘボン式の特徴は、次のとおりです。
英語の発音に近い
外国人が日本語を学ぶ際に便利
パスポートや外務省の文書などで採用されている
ローマ字の練習プリント 「あ行~わ行」
1. あ行【あいうえお】
2. か行【かきくけこ】
3. さ行【さしすせそ】
4. た行【たちつてと】
5. な行【なにぬねの】
6. は行【はひふへほ】
7. ま行【まみむめも】
8. や行【やゆよ】
9. ら行【らりるれろ】
10. わ・を・ん【わをん】
濁(だく)音・半濁音・のばす音・つまる音
11. が行【がぎぐげご】
12. ざ行【ざじずぜぞ】
13. だ行【だでど】
14. ば行【ばびぶべぼ】
15. ぱ行【ぱぴぷぺぽ】
16. のばす音【あいうえお】
17. つまる音【小さい「っ」】
拗(よう)音・拗音の濁音・拗音の半濁音
18~28. 小さい や・ゆ・よ
たしかめテスト
べつの書き方(ヘボン式)
29.【し・ち・つ・ふ】
30.【じ・ぢ・づ・ん】
31.【しゃ・しゅ・しょ】【ちゃ・ちゅ・ちょ】
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